こんにちは!!
ナビゲータのEVEです。
今日のこの時間は、8月1日の夕方に投稿した「地球温暖化について考える」で新たに情報が入りましたので、ご報告します。
情報源は、BS世界のドキュメンタリー
「“氷河時代”パークで温暖化は防げるか ―セルゲイ・ジモフの仮説―」という番組です。
2021年 フランス ARTURO MIO 13 Productions制作、2022年8月3日にBS1で放送されました。
■ BS世界のドキュメンタリー
「“氷河時代”パークで温暖化は防げるか ―セルゲイ・ジモフの仮説―」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022122036SA000/index.html
8月1日の「地球温暖化について考える」では、ロシアの永久凍土が溶けたら地球は終わりだという話をしました。
そして、「地球温暖化は海が守ってくれるから大丈夫でしょう」といった軽い感じで書きましたが、今回のリポートを見ると、より深刻であることが分かります。
今回のドキュメンタリーの場所は、ロシアの「更新世パーク」と呼ばれる場所で、土地全体が永久凍土におおわれています。
更新世時代とは、約258万年前から約1万1700年前を指し、その氷河時代と同じような公園を作ろうとしているため、「更新世パーク」と呼称しているようです。
ロシアでは、数年前までは「永久凍土は100年ぐらいかけてゆっくり溶けていく」という予想だったようですが、近年は二酸化炭素の量が急激に増えており、「数十年ですべての永久凍土が解けてしまう」とも言われています。
番組の中で、ドキュメンタリーの主人公であるセルゲイ・ジモフ博士は、永久凍土に鉄の杭を打ち込んで、その刺さり具合を調べていました。
1年経たないうちに18cmも永久凍土が解けたという発言がありました。
また、「地球の温度が3度上がるとロシアの永久凍土がすべて溶ける」という発言もあり、緊迫感をもって見ることができました。
ただ、「いつから3度上昇」とか「現在は何度上昇しているのか」といった点は、リポートから読み取れず、歯がゆさを感じました。
そんな現状で、セルゲイ・ジモフ博士が行っているのは、草食動物を永久凍土の土地に増やし、積もった雪を踏み固めて溶かそうとする試みです。
なぜそんなことをするのかというと、「空気を含んだ雪は断熱効果を生み、雪の下の永久凍土を溶かす」と考えているからです。
多くの草食動物を集めてきて、更新世パークに放ち、草食動物を増やそうとしています。
氷もそうですが、熱だけで融けるわけではありません。圧力をかけることで溶かすことも可能です。
冷凍庫の中で、大きな氷の上に重りを乗せると、その重りが氷を溶かして中にめり込んでいきます。
見た目には信じがたいですが、溶けているのだそうです。
フランスの制作会社のリポートの構成がやや分かりにくく、理解に時間がかかりましたが、やりたいことは理解できました。
ただし、草食動物として馬、牛、トナカイ、バイソンなどが登場しますが、数百頭、数千頭、数万頭いれば成功するかもと思える一方、現在は全部で100頭いるかどうかという状況です。
資金も人手も不足しているようです。
ハーバード大学のチャーチ博士は、寒さに強い象をこの土地に送り出そうと奮闘中とのことです。
なぜ象かというと、更新世期にはこの土地にナンマン象がいたそうで、その当時の状況を更新世パークに再現しようとしているのです。
永久凍土が1年間で18cmも溶けているというのは実測データであり、信ぴょう性は高そうです。
ただ、「草食動物を増やす」という対策が本当に効果的かどうかは、まだ検証段階です。
いくつかの大学では、この仮説を前提に研究が進められているというテロップもありました。
また、動物を放し飼いにしてから、地表から120cmのところにあった永久凍土が、80cmに上昇した(=凍土の深さが浅くなった)という話もありました。
この一言だけでは信じがたいですが、各大学は「永久凍土を地球温暖化から守る唯一の方法」として注目しているようです。
このプロジェクトが成功すれば、永久凍土が溶けるスピードを少しでも遅らせることができるかもしれません。
ただし、地球温暖化を止めるために必要な草食動物の数は「2億頭」だそうです。かなり難しいですね…。
しかも、現在のロシアの状況を考えると、なおさらです。
このプロジェクトがうまくいくなら、ぜひ何らかの形で関わりたいと感じました。
じゃ、今日はこの辺で!
では、また!
ナビゲータのEVEです。

今日のこの時間は、8月1日の夕方に投稿した「地球温暖化について考える」で新たに情報が入りましたので、ご報告します。
情報源は、BS世界のドキュメンタリー
「“氷河時代”パークで温暖化は防げるか ―セルゲイ・ジモフの仮説―」という番組です。
2021年 フランス ARTURO MIO 13 Productions制作、2022年8月3日にBS1で放送されました。
■ BS世界のドキュメンタリー
「“氷河時代”パークで温暖化は防げるか ―セルゲイ・ジモフの仮説―」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022122036SA000/index.html
8月1日の「地球温暖化について考える」では、ロシアの永久凍土が溶けたら地球は終わりだという話をしました。
そして、「地球温暖化は海が守ってくれるから大丈夫でしょう」といった軽い感じで書きましたが、今回のリポートを見ると、より深刻であることが分かります。
今回のドキュメンタリーの場所は、ロシアの「更新世パーク」と呼ばれる場所で、土地全体が永久凍土におおわれています。
更新世時代とは、約258万年前から約1万1700年前を指し、その氷河時代と同じような公園を作ろうとしているため、「更新世パーク」と呼称しているようです。
ロシアでは、数年前までは「永久凍土は100年ぐらいかけてゆっくり溶けていく」という予想だったようですが、近年は二酸化炭素の量が急激に増えており、「数十年ですべての永久凍土が解けてしまう」とも言われています。
番組の中で、ドキュメンタリーの主人公であるセルゲイ・ジモフ博士は、永久凍土に鉄の杭を打ち込んで、その刺さり具合を調べていました。
1年経たないうちに18cmも永久凍土が解けたという発言がありました。
また、「地球の温度が3度上がるとロシアの永久凍土がすべて溶ける」という発言もあり、緊迫感をもって見ることができました。
ただ、「いつから3度上昇」とか「現在は何度上昇しているのか」といった点は、リポートから読み取れず、歯がゆさを感じました。
そんな現状で、セルゲイ・ジモフ博士が行っているのは、草食動物を永久凍土の土地に増やし、積もった雪を踏み固めて溶かそうとする試みです。
なぜそんなことをするのかというと、「空気を含んだ雪は断熱効果を生み、雪の下の永久凍土を溶かす」と考えているからです。
多くの草食動物を集めてきて、更新世パークに放ち、草食動物を増やそうとしています。
氷もそうですが、熱だけで融けるわけではありません。圧力をかけることで溶かすことも可能です。
冷凍庫の中で、大きな氷の上に重りを乗せると、その重りが氷を溶かして中にめり込んでいきます。
見た目には信じがたいですが、溶けているのだそうです。
フランスの制作会社のリポートの構成がやや分かりにくく、理解に時間がかかりましたが、やりたいことは理解できました。
ただし、草食動物として馬、牛、トナカイ、バイソンなどが登場しますが、数百頭、数千頭、数万頭いれば成功するかもと思える一方、現在は全部で100頭いるかどうかという状況です。
資金も人手も不足しているようです。
ハーバード大学のチャーチ博士は、寒さに強い象をこの土地に送り出そうと奮闘中とのことです。
なぜ象かというと、更新世期にはこの土地にナンマン象がいたそうで、その当時の状況を更新世パークに再現しようとしているのです。
永久凍土が1年間で18cmも溶けているというのは実測データであり、信ぴょう性は高そうです。
ただ、「草食動物を増やす」という対策が本当に効果的かどうかは、まだ検証段階です。
いくつかの大学では、この仮説を前提に研究が進められているというテロップもありました。
また、動物を放し飼いにしてから、地表から120cmのところにあった永久凍土が、80cmに上昇した(=凍土の深さが浅くなった)という話もありました。
この一言だけでは信じがたいですが、各大学は「永久凍土を地球温暖化から守る唯一の方法」として注目しているようです。
このプロジェクトが成功すれば、永久凍土が溶けるスピードを少しでも遅らせることができるかもしれません。
ただし、地球温暖化を止めるために必要な草食動物の数は「2億頭」だそうです。かなり難しいですね…。
しかも、現在のロシアの状況を考えると、なおさらです。
このプロジェクトがうまくいくなら、ぜひ何らかの形で関わりたいと感じました。
じゃ、今日はこの辺で!
では、また!
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